うつ病に最適な治療法を探る~種類別に異なる治療~

ウーマン

心の不調の表れ方

悩む男性

いくつかある病気のタイプ

うつ病には大きく分けて三つの種類があります。ひとつめは従来からあるうつ病で「メランコリー親和型うつ」とも呼ばれています。この症状は、理由がないにも関わらず、抑うつ気分や睡眠障害が起こったり、好きだったことにも興味が湧かなくなったりします。また、罪責感を強く感じ、食欲が減退します。それにより、体重減少したり、しばしば自殺を考えるようになります。病気になりやすいタイプの性格は、真面目で几帳面で仕事熱心で、責任感が強く周りへの気配りも人一倍強いというタイプです。もうひとつのうつ病は「ディスチミア親和型うつ」「非定型うつ」「新型うつ」などさまざまな呼び方をされていますが、これらは同じ種類のものです。典型的なうつ病とは少し違う症状を示します。抑うつやなど従来からのうつ病と症状が同じ部分はありますが、食欲が更新して過食気味になり、体重が増えたり、ひとつの食べ物に執着して食べ続けたりといったことが見られます。また、睡眠障害は不眠という形ではなく、過眠になってしばしば10時間以上眠ったり、通常より2時間以上睡眠時間が長くなります。食欲と睡眠に関して、従来からある「メランコリー親和型うつ」とは反対の状態になるケースが多いのです。

身体症状のみのケースも

また、症状は気分に左右されることが多く、自分が好きなことをしているときは症状が軽くなったり出なかったりします。そのためうつ病と診断をもらって休職中に旅行に行ったりするなどの行動をとり、仮病ではないかと言われてしまうこともあります。新型うつの場合、これも症状の特徴のひとつで、仮病ではなく種類の異なるうつ病ととらえる必要があります。メランコリー親和型うつになるのがどちらといえば中高年に多いのに対し、新型うつになるのは若い世代に多い傾向が見られます。病気になる前の性格もメランコリー親和型うつとは異なり、責任ある役割にはつきたがらず、逃避的で仕事熱心でもありません。自己愛が強く責任を周りに押し付ける傾向があり、自分が病気になったのも周りのせいだという感覚を持っています。感情の波が大きく、しばしばパニック障害のような他の疾病を合併しています。抗うつ薬に対する反応はメランコリー親和型よりも鈍く、慢性化しやすい傾向にあります。三つめは「仮面うつ病」です。うつ病は、疲れやすい、頭痛や肩こりといった身体症状も伴うのですが、精神症状がほとんど出ずに身体症状だけが出る種類のうつ病をこう呼びます。身体の不調を訴えて病院をいくつも受診しても、不調の原因がわからない場合、背景にうつ病が隠れていることがあります。うつ病の治療をしたら身体症状が軽快することも珍しくありません。